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モーニング大腸カメラ(仕事前にできる大腸カメラ)

モーニング大腸カメラとは

モーニング大腸カメラとは、朝早くに下剤を内服し、早朝・午前中(午前8時~12時)に行える大腸カメラのことです。

午前中だけで検査が完結できるということが、最大のメリットになります。
以下の項目に該当する方におすすめです。

  • 仕事が忙しく、丸一日を検査にかける時間がない
  • 午後には子供が帰ってくるため、午前中に検査を終わらせたい
  • 休みの午前中に検査を終わらせて、午後から休日を楽しみたい
  • 半日の有給であれば、取りやすい

午前中のうちに検査・診察(結果説明)が完了するため、午後からの仕事復帰が可能です。
仕事で多忙なビジネスパーソンや、日々の家事・育児に追われており、午前中しか時間が取れないという主婦の方々にもオススメです。
また、土曜日やお休みの日の午前に検査を行うことで、その日の午後から時間を有効に活用することが可能となります。

モーニング大腸カメラは、「健診で便潜血検査が引っかかってしまった」、「血便や腹痛が気になる」けれど、時間がないという方におすすめです。

モーニング大腸カメラの流れ

当院で、午前中(8時〜12時台)に行う大腸カメラは、以下の流れになります。
検査前日から検査後の流れと注意事項を説明していきます。

検査前日から検査当日朝までの流れ

前日の夕食 夕食を18時までに済ませてください。
消化の良いものを食べます。
※食事の詳細に関しては、検査前日の食事内容をご参照ください。
前日の20〜21時 食後3時間から下剤(サルプレップ1本)を約90分かけて服用します。
前日の寝る前 寝る前にピコスルファートを内服していただきます。
※便秘の方は下剤が追加される場合があります。
当日朝 朝5〜6時頃から残りの下剤(サルプレップ1本)を飲んでいただきます。


※前日の夕食や下剤を服用する時間は、おおよその目安です。
(上記は、12時に就寝する方のスケジュールです。)

 ご自身が就寝する時間から逆算して、時間を決定します。

検査中からご帰宅までの流れ

検査中 静脈麻酔である鎮静剤の点滴を行い、眠ったことを確認してから検査を開始します。

途中で起きてしまった場合は、鎮静剤を追加して、苦痛なく検査を受けれるよう工夫しています。
※異常がない場合は、検査時間は10分ほどです。
検査後 検査後は水分補給のために点滴を行い、安静にします。
個人差がありますが、検査後15~30分ほどで目が覚めます。

覚醒後、着替えていただき医師より結果説明を受けます。
お会計 お会計を済ませたらお帰りいただけます。

大腸カメラを受けた方には、検査後に
カップ式自販機による
スープもしくはジュースを1杯、
無償提供しております。

当院でWEB予約もしくは、LINE予約をして、クレジットカードを登録されている方は、診察後の会計を待つことなく、そのまますぐにご帰宅が可能です。

大腸カメラ検査に関するご不明な点は、よくある質問 Q&Aをご確認下さい。

モーニング大腸カメラの注意点

大腸カメラ検査を行う場合、医師による事前診察が必要です。
大腸カメラを行う日とは別日で事前に受診していただき、診察・採血が必要となります。

モーニング大腸カメラは、食事や下剤の時間帯をしっかり守らなければ、腸がきれいにならない可能性があります。
睡眠する時間帯から逆算して、食事・下剤を服用する時間を遵守してください。

大腸カメラ検査時に鎮静剤を使用して、眠っていただいた状態で検査を行います。
そのため、大腸カメラ検査当日の自動車・バイク、自転車などの運転は控えてください。

大腸カメラにかかる費用・料金

モーニング大腸カメラは保険適用で受けることができます。
人間ドックの方でポリープが見つかった際には、保険診療の料金で、ポリープ切除を受けていただくことが可能です。

下記の金額は参考料金になりますので、予めご了承ください。
詳しい金額についてはお気軽にお問い合わせください。

検査内容 3割負担 1割負担
大腸カメラ検査 6,000~7,000円 2,000~2,500円
組織採取・生検(1箇所) 11,000~13,000円 4,000~5,000円
ポリープ切除(1個) 20,000円 7,000円

当院の大腸カメラ「7つの特徴」

当院の大腸カメラ検査には、7つの特徴があります。
患者様が、「安心して・苦痛のない大腸カメラ検査」を受けられる環境の実現に取り組んでいます。

  1. 鎮静剤を使用した「痛みのない・苦しくない検査」
  2. 「内視鏡AI(人工知能)」を搭載した大腸カメラ
  3. 朝から行える「モーニング大腸カメラ」
  4. 日帰りでのポリープ切除が可能
  5. 年間 3,000件以上の内視鏡検査実績
  6. 胃・大腸カメラ両方の同日検査が可能 (おすすめです)
  7. 先端フードを使用しないことで、広い視野を実現

「どんなに小さなポリープや変化も見逃さない」
当院の大腸内視鏡検査の特徴について、1つずつ詳しく説明していきます。

1.鎮静剤を使用した「痛みのない・苦しくない検査」

当院では全例に「鎮静剤」を使用して、しっかりと眠った状態を確認した上で、大腸カメラを行っております。
検査前に、点滴の鎮静剤(静脈麻酔)を、患者様の年齢・体重・持病・内服薬などを考慮して、投与する薬の種類や投与量を個々に調整しています。

また、検査中に万が一、起きてしまった場合でも、鎮静剤を適宜追加していくことで、痛みのない・苦しくない内視鏡検査を追求しています。

2.「内視鏡AI(人工知能)」を搭載した大腸カメラ

当クリニックでは、内視鏡にAI(人工知能)を搭載した大腸カメラを使用しています。
また、最新の内視鏡システムの導入により、大学病院レベルの高精細な画像・診断を可能としています。AIが病変を瞬時にリアルタイムで検出することで、より確実にポリープやがんを発見でき、大腸ポリープや早期大腸がんの病変の検出を向上させます。

AIを用いた画像認識機能を用いることで、大腸がん・直腸がんをより高い精度で検出し、早期発見・早期治療が行えるように取り組んでいます。

※当院では全例、AI(人工知能)搭載した大腸カメラで、検査を行っております。

3.早朝から行える「モーニング大腸カメラ」

当院では、早朝・午前中のモーニング大腸カメラ検査が行なえます。
そのため、その日の午後から仕事復帰することができ、家事や子供の送り迎えなどに支障をきたすことなく検査が行えます。

日中は仕事や家事で忙しい方々に、検査を受けやすい体制・環境づくりに尽力しています。

4.日帰りでのポリープ切除が可能

当院では2センチ以内のポリープであれば、発見した時点で切除が可能です。
他院では入院治療となるポリープであっても、十分な安全を考慮したうえで切除していきます。
入院が不要で、検査と切除が同日に行えることで、患者様の金銭面での負担・時間的な負担を軽減できます。
また、「ポリープを腸の中に残すことによる不安」を抱えることなく、安心してお帰りいただけます。

ポリープの切除後に何か不安なことがあれば、当院の公式LINEアカウントよりチャット形式での相談も可能ですので、お気軽にご相談下さい。

5.年間 3,000件以上の内視鏡検査実績

内視鏡専門医、消化器病専門医、胃腸科専門医、大腸内視鏡スクリーニング認定医を取得しており、大腸カメラの挿入・診断・治療において、数多くの検査経験があります。
直近5年間では、累計15,000件以上の内視鏡検査を実施しております。
過去のさまざまな経験を生かして、質の高い・安全な内視鏡検査を実施しています。

【過去5年間の内視鏡件数実績】

胃カメラ検査実績 8,079件
大腸カメラ検査実績 4,713件

対象期間:2019年4月 〜 2022年3月

  胃カメラ 大腸カメラ 内視鏡手術
2019年 2121件 1283件 2666件
2020年 1790件 1003件 1525件
2021年 1981件 1123件 1541件
2022年 2187件 1304件 2752件

6.胃・大腸カメラ両方の同日検査が可能 (おすすめです)

胃・大腸カメラ同日検査が可能です。
同日に検査が受けられるため、検査時間を短縮でき、患者様の身体への負担、金銭面での負担、時間的な負担を軽減できます。

日々忙しく働く方々や、家事でなかなか時間を作れない方々に、安心して検査を受けて頂けるよう、そして、気軽に効率よく検査を受けて頂けるような取り組みを行っています。

7.先端フードを使用しないことで、広い視野を実現

「どんなに小さなポリープや変化も見逃さない」
大腸カメラでは、「先端フード」とよばれるカメラの先端につけるキャップのようなものがあります。
このキャップを内視鏡に装着することで、カメラの挿入がしやすくなるというメリットがあります。
しかし、周りの視野がせまくなるというデメリットがあります。
当クリニックでは、「軸保持短縮法」という挿入方法により、腸に負担なくスムーズな挿入を行うことで、先端アタッチメントなしでの大腸カメラ検査を実現しています。

これにより、広い視野での大腸の観察が可能となり、どんなに小さなポリープや変化も見逃さず、患者様に安心を提供できるよう尽力しております。
(※出血量が多い場合は、出血部位を特定しやすくするために、あらかじめ先端アタッチメントを装着して検査を行います。)

盲腸の観察(先端フードあり)

盲腸の観察(先端フードなし)

直腸の観察(先端フードあり)

直腸の観察(先端フードなし)

大腸がんは
増え続けています

日本での大腸がんになる方・大腸がんで死亡する方の数は右肩上がりで増え続けています。
大腸がんの数は、がん全体のなかで、男女ともに第2位を占めています。
男女を合わせると第1位となり、がんの総数として最も多いのが、大腸がんです。
また、大腸がんの死亡数数は、男性で第2位、女性で第1位であり、命を脅かすがんであるといえます。

日本における大腸がんでの死亡者数は、およそ60年前から右肩上がりで増加傾向であり、今後も増え続けることが予想されます。

一方で、ステージ0の早期大腸がんで発見できた場合、大腸カメラによる内視鏡治療で、ほぼ100%完治することが期待できます。

大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要ながんであり、ステージが進行してしまうと死亡率が高くなるがんであるといえます。
早期大腸がんでは、無症状であることが大半であるため、定期的な大腸カメラを行い、手遅れとなるのを未然に防ぎましょう。

モーニング大腸カメラのご予約はこちら

当院では、大腸カメラの検査日の予約ならびに事前診察の予約のいずれも、
LINE予約WEB予約から予約することが可能です。
大腸カメラ検査予定日の1週間前までに、事前診察で当院へお越しいただく必要があります。

1週間前までに当院までお越し頂けない場合、大腸カメラ検査は自動的に予約キャンセルとなりますのでご注意下さい。
また、早朝の胃カメラも一緒に行うことが可能です。
胃・大腸カメラ同日検査から予約していただければ、行うことができます(おすすめです)。

参考文献:

がん情報サービス(国立がん研究センター) 最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡ハンドブック 改定第2版 日本メディカルセンター
消化器内視鏡関連ガイドライン2018 東京医学社
日本消化器内視鏡学会 内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/62/9/62_1635/_pdf/-char/ja

院長 鈴木 謙一(Kenichi Suzuki)

この記事の執筆者

院長 鈴木 謙一

略歴・役職

  • 埼玉医科大学医学部 卒業
  • 昭和大学横浜市北部病院消化器センター 助教
  • 山梨赤十字病院 消化器内科 医長
  • 磯子中央病院 内科(消化器内科) 医長
  • 2024年 横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック 横浜駅院 開業

所属学会・資格

  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
  • 日本消化管学会認定 胃腸科専門医
  • 日本内科学会認定 認定内科医
  • 神奈川県横浜市指定 難病指定医
  • 日本ヘリコバクター学会認定 H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 上部消化管内視鏡スクリーニング認定医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 大腸内視鏡スクリーニング認定医
  • 日本抗加齢(アンチエイジング)学会 会員
  • American Society for Gastrointestinal Endoscopy member
  • United European Gastroenrerology member