TOPへTOPへ

胃がん検診

胃がん検診とは

現在、日本で行われている対策型検診では、

  1. 胃がん検診
  2. 大腸がん検診
  3. 子宮頸がん検診
  4. 乳がん検診
  5. 肺がん検診

の5種類があります。
対策型検診とは、がんの死亡率を減少させることを目的として、市町村の各自治体が行っている取り組みです。

胃がん検診は、胃がんを早期発見できるように行っている取り組みで、胃カメラもしくはバリウム検査のいずれかを選択できます。
横浜市では、上記の5つに前立腺がん検診を加えた6種類の検診を行っています。

胃がん検診は50歳以上から、受けることが可能であり、

  1. 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)
  2. 胃バリウム検査(レントゲン検査)

のいずれかを選択することが可能です。
早期胃がんの発見を目的とした場合、
胃カメラでの検診のほうが診断精度が高いため、当院では「胃カメラによる胃がん検診」を実施しています。

胃カメラとバリウム検査の検査内容の比較に関しては、
バリウム検査はもう不要!?バリウム検査をお勧めしない理由とは? をご参照下さい。

胃がんは死亡率の高いがんです

ピロリ菌の感染者の減少に伴い、胃がんの数は減少傾向です。
しかし、胃がんの死亡率は、がん全体のなかで、男性で第3位、女性で第5位と以前と高い水準で維持されています。
その理由として、胃がんの初期では、自覚症状がほとんどないことが挙げられます。

がんのステージ4の5年生存率は、食道がん(10.0 %)、大腸がん(17.3 %)と比較すると、胃がんは6.6 %と低いという特徴があります。
一方で、早期がんで適切に治療が行えた場合、治る確率はほぼ100%です。
胃がん検診を積極的に利用して、胃がんの早期発見できるようにしましょう。

がん情報サービス がん種別統計情報より引用

横浜市の胃がん検診について

横浜市で行なっている胃がん検診は、50歳以上の方が対象となります。
横浜市で受けられる胃がん検診の概要は以下になります。

横浜市で受けられる胃がん検診

胃がん検診
受診回数 2年に1回
対象者 50歳以上
費用 3,140円
(70歳以上は無料)
検査項目 胃カメラ(胃内視鏡検査)
もしくは
胃バリウム検査(胃X線検査)

胃カメラでの検査、バリウム検査のいずれかを選択できます。
横浜市の胃がん検診では、鎮静剤を使用して眠った状態での胃カメラが可能です。
当院でも、鎮静剤を使用して、「苦痛のない胃カメラ」の実現に取り組んでいます。

※当院での胃がん検診は、胃カメラでの検査となります。
※鎮静剤を使用する場合、別途費用(4,000円・税別)が必要となります。

胃がん検診(胃カメラ検診)の流れ

1対象年齢を確認

市区町村から郵送される案内資料や、
横浜市がん検診のホームページで、
ご自身が検診の対象であるかご確認下さい。
※横浜市では50際以上の方が、胃がん検診の対象です。

2検査の予約

LINE予約・WEB予約・電話予約にて胃カメラの予約を行います。

※横浜市ではがん検診の受診券などはありません。ご自身でご予約していただく必要がございます。

3診療・検査・結果説明

ご予約いただいた日時に来院していただき、胃カメラ検査を行います。
検査後に結果説明の診察を受けていただき、ご帰宅となります。

胃がん検診は、実施時期・対象年齢が変更となる場合がございます。
最新情報をチェックするようにしましょう。
詳しくは横浜市のがん検診のホームページをご確認ください。

胃がん検診の注意点

胃がん検診は、1年以内に内視鏡検査とバリウム検査の両方を受診することはできません。
また、連続する年度に内視鏡検査とバリウム検査を交互に受けることはできないので、注意が必要です。

横浜市からは受診券は送付しておりません。
そのため、ご自身で胃がん検診を予約する必要があります。当院へ直接ご予約下さい。

当院では、LINE予約WEB予約行っていただくと、スムーズに予約が可能です。
お気軽にご利用ください。

胃がん検診の費用・料金

横浜市では、3,140円で胃カメラによる胃がん検診を受けられます。
胃カメラの際に、必要に応じて、その場で組織採取(生検)を行うことがあります。
生検を行った場合、そのぶんの費用は、自費ではなく保険診療に変更が可能です。

胃がん検診で内視鏡検査を希望される方は、受診当日に保険証を必ずお持ちください。

医師が必要と判断し、より詳細な検査などを、保険による診療としてあわせて行う場合、上記の金額に追加で費用が掛かる場合があります。

オプション検査

胃がん検診の際に、追加で検査を行うことができます。
人工知能(AI)を搭載した大腸カメラ検査をはじめ、エコー(超音波)検査、肺年齢がわかる肺機能検査、息を吐くことでわかるピロリ菌の検査など、幅広いオプションをご用意しています。

診療内容によっては、検査が保険適用に切り替わる場合があります。
必ず健康保険証をお持ちください。

オプションの種類 検査項目 料金(税込)
内視鏡検査 胃カメラ検査 (AI搭載カメラ) 17,800円
大腸カメラ検査 (AI搭載カメラ) 23,800円
各種エコー 腹部エコー 5,000円
乳腺エコー 5,000円
頚動脈エコー 5,000円
甲状腺エコー 5,000円
CT・MRI検査 胸部CT・腹部CT 49,800円
頭部MRI 35,000円
肺機能検査 スパイロメトリー (肺年齢) 5,500円
胃がん検査 呼気ピロリ菌検査 6,500円
大腸がん検査 便潜血検査 1,800円
性病検査(男性) 梅毒(RPR・TPHA)、HIV(抗原・抗体)、
淋菌、クラミジア、 B型肝炎(抗原)
9,800円
性病検査(女性) 梅毒(RPR・TPHA)、HIV(抗原・抗体)、
B型肝炎(抗原)
4,800円

※性病検査の淋菌・クラミジアは男性のみの検査(尿検査)です。
  その他の性感染症検査は、血液検査になります。

検査項目 料金(税込)
測定可能な腫瘍マーカー
CEA, CA19-9, SCC, AFP, PSA, CYFRA, CA15-3, CA125, PIVKA-Ⅱ, Span-1, DUPAN-2, SLX, NSE, ProGRP
1項目 
3,000円
男性基本セット
(CEA, CA19-9, SCC, AFP, PSA, CYFRA)
15,000円
女性基本セット
(CEA, CA19-9, SCC, AFP, CYFRA, CA15-3, CA125)
18,000円
消化器がんセット
(CEA, CA19-9, SCC, AFP, PIVKA-Ⅱ, Span-1, DUPAN-2)
18,000円
膵がんセット
(Ca-19-9, Span-1, DUPAN-2, CEA)
9,000円
肝がんセット
(AFP, PIVKA-2)
6,000円
肺がんセット
(SCC, SLX, CYFRA, CEA, NSE, ProGRP)
15,000円

当院での胃カメラ検診の7つの特徴

当院で行っている胃カメラ検診には、以下の5つの特徴があります。

  1. 鎮静剤が使用できます
  2. 鼻からの胃カメラ検査も対応可能
  3. 内視鏡AI(人工知能)を搭載した胃カメラ
  4. ピロリ菌検査・組織採取(生検)が可能
  5. WEB予約ができます
  6. 年間 3,000件以上の内視鏡検査実績
  7. 事前診察から結果説明まで1日で完結

1つずつ解説していきます。

1.鎮静剤が使用できます

横浜市の胃がん検診では、鎮静剤を使用して胃カメラを行うことが可能です。
検査前に点滴の鎮静剤(静脈麻酔)を、患者様の年齢・体重・持病などを考慮して、投与する薬の種類や投与量を個々に調整しています。

また、検査中に万が一、起きてしまった場合でも、鎮静剤を適宜追加していくことで、痛みのない・苦しくない内視鏡検査を追求しています。
胃カメラが初めての方でも、安心して検査を受けていただくことができます。

2.鼻からの胃カメラ検査も対応可能

鼻からスコープを挿入して、胃カメラ検査を行う経鼻内視鏡検査にも対応しています。
経鼻内視鏡検査の場合、鎮静剤を使用せずに胃カメラを実施できます。

胃カメラ後にすぐ帰宅できる点や、検査の当日にお車・バイク、自転車の運転が可能になる点がメリットになります。

3.内視鏡AI(人工知能)を搭載した胃カメラ

当クリニックでは、内視鏡にAI(人工知能)を搭載した胃カメラを使用しています。
最新の内視鏡システムの導入により、大学病院レベルの高精細な画像・診断を可能としています。

AIが病変を瞬時にリアルタイムで検出することで、より確実に食道がんや胃がんを発見でき、早期がんの病変の検出を向上させます。
より高い精度でがんを検出して、早期治療が行えるように取り組んでいます。

※当院では、AI(人工知能)を搭載した胃カメラを、全例に使用しています。

4.ピロリ菌検査・組織採取(生検)が可能

胃がん検診と同日にピロリ菌検査を行うことが可能です。
早期胃がんを疑う病変や、診断が必要となる病気・病変があった場合、胃カメラ検査時に組織を採取(生検)することがあります。

ピロリ菌検査や生検を行った場合、そのぶんの費用は保険診療となります。
胃がん検診を受けられる方は、保険証はご持参ください

5.WEB予約ができます

横浜市からは受診券は送付していないため、ご自身で直接ご予約していただく必要があります。

胃がん検診の診察・胃カメラの予約を、当院ではLINE予約WEB予約て、簡単に予約が可能です。
WEB予約が難しい方は、電話予約も受け付けております。
お気軽にお申し付けください。

6.年間 3,000件以上の内視鏡検査実績

内視鏡専門医、消化器病専門医、胃腸科専門医、ピロリ菌感染症認定医、上部消化管内視鏡スクリーニング認定医を取得しており、胃カメラの挿入・診断・治療において、数多くの検査経験があります。

過去のさまざまな経験を生かして、質の高い・安全な内視鏡検査を実施しています。

過去5年間の内視鏡件数実績

  • 胃カメラ検査実績 10,281件
  • 大腸カメラ検査実績 6.041件

対象期間:2019年4月 〜 2023年3月

  胃カメラ 大腸カメラ 内視鏡手術
2019年 2121件 1283件 2666件
2020年 1790件 1003件 1525件
2021年 1981件 1123件 1541件
2022年 2187件 1304件 2752件
2023年 2202件 1328件 2788件

7.事前診察から結果説明まで1日で完結

胃カメラのために別日で診察や結果説明のために来院していただく必要はございません。
胃カメラ検査当日に来ていただき、胃カメラの前に事前診察を行えます。

また、検査結果も胃カメラ検査当日に行えますので、診察・検査・結果説明が1日のうちに完結できます。

胃がん検診(胃カメラ検診)のWEB予約はこちらから

当院では胃がん検診(胃カメラ検診)をWEB予約で行うことが可能です。
WEB予約であるため、24時間予約を受け付けています。
キャンセルもWEBから行うことができます。

胃がん検診(胃カメラ検診)に関しましては、お電話でのご予約にも積極的に対応しております。
WEB予約または電話予約、ご都合の良い方法にてお申込みください。
健診の時期には、電話が大変込み合いますので、ぜひWEB予約をご活用ください。

ご不明な点がございましたら、当院当院公式アカウントから、無料のチャット相談が行えます。
お気軽にご相談ください。

参考文献:

横浜市 がん検診
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/kenshin-kensa/seidohenkou.html

がん情報サービス(国立がん研究センター) がん種別統計情報
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/index.html

院長 鈴木 謙一(Kenichi Suzuki)

この記事の執筆者

院長 鈴木 謙一

略歴・役職

  • 埼玉医科大学医学部 卒業
  • 昭和大学横浜市北部病院消化器センター 助教
  • 山梨赤十字病院 消化器内科 医長
  • 磯子中央病院 内科(消化器内科) 医長
  • 2024年 横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック 横浜駅院 開業

所属学会・資格

  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
  • 日本消化管学会認定 胃腸科専門医
  • 日本内科学会認定 認定内科医
  • 神奈川県横浜市指定 難病指定医
  • 日本ヘリコバクター学会認定 H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 上部消化管内視鏡スクリーニング認定医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 大腸内視鏡スクリーニング認定医
  • 日本抗加齢(アンチエイジング)学会 会員
  • American Society for Gastrointestinal Endoscopy member
  • United European Gastroenrerology member